2004年03月31日

「Broken Windows Theory」の和訳

 仕事の合間、休憩室に行ったら、テレビで大リーグ中継が。日本の小泉首相と、米国の前ニューヨーク市長・ジュリアーニさんが始球式を務めていた。ジュリアーニさん、来日していたことは読売新聞で知っていたけど、わざわざ地元チームの始球式のために、こんな世界の辺境に来ていたの?
 ....そんなはずはない。ジュリアーニさんと言えば、ニューヨーク市の治安を飛躍的に好転させたことで有名。それで読売新聞社の招きで、「治安再生」をテーマに日本各地で講演するらしい。確かに今の日本、もちろん全盛時代(?)のニューヨークほどではなくても治安は悪化している。対処は早いほどよいに決まっている。日本も学ぶべき点は取り入れるべきだ。
 ジュリアーニさんの治安回復法、それは、「破れ窓理論(Broken Windows Theory)」として知られている。窓が壊れた空き家があったとする。すぐに窓は修理すべきだ。さもないと、そこは無法者の住みかとなり、やがて大きな犯罪の温床となる....
 同じように、小さな犯罪をこまめに検挙して行けば、大きな犯罪の防止につながる、というのが「破れ窓理論」の骨子だったはずだ。いきなり大犯罪を犯す人は少なく、小さな犯罪からスタートして、やがて大きな犯罪を犯す人の方が圧倒的に多い、という統計に基づいていた理論だと思う。
 賛成、賛成。日本でも、軽微なうちに警察に届けられたのに、警察が不問に付している間に大きな犯罪に結びついた例がたくさんあるはずだ。「悪い芽は早いうちに摘む」というのはこの場合正しいだろう。
 ところで、日本に取り入れるなら、「破れ窓理論」はやめてくださいね。もっとわかりやすく、日本で定着した言い回しを使って、「嘘つきは泥棒の始まり」理論、あるいは「悪い芽は早く摘め」理論、と言ってください。いや、よくあるじゃないですか、わかりづらい輸入品の言い回し。「破れ窓理論」....と言われてもピンと来ないですよ。
posted by Honeywar at 00:34| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | Honeywarの主張 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>いきなり大犯罪を犯す人は少なく、小さな犯罪からスター
>トして、やがて大きな犯罪を犯す人の方が圧倒的に多い、
>という統計に基づいていた理論だと思う

 いや、「割れ窓理論」はちょっと違います。犯罪者という「人」に注目するのではなく、犯罪を誘発する環境、犯罪機会に注目する考え方です。

 なので、「環境」「機会」という着眼点を強調するためには、やはり「割れた窓」という要素は訳語として残しておくべきかと。

 割れ窓理論については、amazonで「割れ窓理論による犯罪防止」という本を検索して、表示される「監訳者あとがき」からの抜粋を読むと分かりやすいかも(おいおい、買わないのか!(笑))

Posted by 山辺響 at 2004年03月31日 10:24
おお、友よ、コメントをありがとう。<a href="http://honeywar-diary.seesaa.net/article/91459.html">独房</a>入りしていたもんで、返事が遅れて申し訳ない。

> 犯罪者という「人」に注目するのではなく、犯罪を誘発する環境、犯罪機会に注目する考え方です。

そうだったのか。僕が昔読んだ新聞記事が間違ってたのかな。ありがとう。後でさっそく「監訳者あとがき」の抜粋を読んでみるよ(やっぱり買わんのか)
Posted by Honeywar at 2004年04月02日 01:06
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